大人気のメキシコ産ヒメゾウカブト、テルシテスとボグティ!素人目には一見同じ様に見える種類ですが、よく見ると多くの違いが見受けられ雌雄ともに見慣れれば比較的簡単に見分ける事が可能です。現在市場には、この両種の交雑種が出回っていると囁かれており、実際オークション市場等でそれらしい個体も拝見致しました。今回ここに両種の比較を掲載し何かしらお役立て頂ければ幸いでございます。因みにMボグティは十数年、全く天然個体の入荷はございません。もし入荷すればかなりの高額になる事が予想されます。確かな個体を所有されている方は大切に累代して下さい。

上の画像がテルシテス、下がボグティです。
頭角:頭角が長く太く先端が大きく開くテルシテスに対してボグティはやや細く短く先端の開きは大きくありません。

胸角:真ん中の胸角はテルシテスが太くボグティの方が細くなります。左右の角はテルシテスが長く三角形でしっかりしているのに対しボグティはトゲ状で短いです。(小型個体では判別は難しいと思いますが!)

上翅:テルシテスはシルバーの長い体毛に覆われ、ボグティはゴールドのやや短めの体毛に覆われます。またボグティには縦状の線が入っているのがしっかりと確認できます。

メス:テルシテスは上翅に毛が生えておりますがボグティには一切生えておらず一見パチェコのメスに似ています。

交雑種になればテルシテスのはずが胸角がトゲの様だったり、メスに毛がなかったり、ボグティのはずが毛があったりと別種の特徴を有した個体になる様です。