2015年に初入荷したチベット産フォルスターフタマタ!当時はsspとして販売されおりました。販売されたのは♂60upと小型の個体でした。ペア価格は20万前後だったと思います。同年アルナーチャルからもフタマタsspとしてメス単品でしたが30万以上の高額で販売されていたと記憶しております。私はチベット産♂60upの個体を拝見した時から原名亜種やキヨタミイとは違った何かを感じておりました。翌年の2016年7月、羽化してきた新成虫を見てビックリしました。大アゴのラインが見慣れた2亜種とは違っており、さらに大アゴ基部上下に出る突起にも違いがみられました。特に上に出る突起は2亜種に比べ突出しており、一目で違いが判る程特徴的でした。さらに体色は赤く、ニスを塗ったような光沢があり、あまりにカッコよすぎる個体に感動してしまいました。違うとは思っておりましたが、ここまで違うとは!当時初めて参加させて頂いた姫路の昆虫イベント「かぶと・くわがた祭り」でこの事実を初公開し、同時に新成虫ペアを目玉商品として販売させて頂きました。その後、アルナーチャル産の個体も同様の特徴を示しており、新亜種ニシとして記載された事も知りました。そうなると一つの疑問が浮かびお客様や業者様とその頃からある論議をしておりました。10年以上前にアルナーチャル産フォスルター(流通名インドフォルスター)の事です。奈良の某大手業者様が輸入し販売していたフォルスターですが、その個体は紛れもないキヨタミイでした。赤みの強い個体が多かったですが、ミャンマー産でも赤みの強い個体は存在します。当店では扱いませんでしたが、当時私が懇意にしていた北九州のショップ様がF2から特に赤い個体が多くなった事もあり、インドフォルスターとして力を入れ販売しておりましたので良く承知しております。そして近年入荷してきたアルナーチャルラベルのフォルスターは前記の通り、以前流通していた個体とは別物。以前のラベルは間違っていなかったのだろうか?アルナーチャル以下詳細が不明の為、何とも言えませんが・・・疑問は残ります。しかし当店では扱っていない為、どうでも良い事だったのでお客様や業者様に聞かれた場合のみ回答しておりました。「以前のインドフォルスターと現在扱っているニシは違う」と言う事を!
ニシの成虫を販売しだして2年が経過しており、まさかの質問だったのですが、今回ヤフオクに出品したフォルスターニシに対して下記の様なご質問を受けましたので回答させて頂きました。以前流通していたインドフォルスターを所有していた方でニシについて疑問のなる方の参考になれば幸いです。文章で今回の様な説明を何度もするのは大変な為、ブログとしてここに掲載してきます。結果的に質問者様には納得して頂けたようで良かったです(^^)
また質問3で大手業者とは○○ではないですか?と来ておりますが、今さらその確認は不要と思いますのであえて回答はしておりません。ご想像にお任せ致します。
以下質問と回答の内容です。
質問1
商品説明に「気になる点等ございましたらお気軽に質問欄よりお尋ね下さいませ。」と記載されてますので回答させて頂きます。私は8年(2010年)よりも前にアルナーチャルプラデーシュ産のフォルスターフタマタをブリードしておりましたが、商品説明には「2016年記載されたばかりのアルナーチャル産フォルスター亜種ニシ」と記載されてますが?私は2016年から更に6年前からブリードしておりますよ!しかもこのアルナーチャルプラデーシュ産は赤みの強いフォルスターで、通称「インドフォルスター」と呼ばれていた種ですので、全く貴重種でもレアでもないんですけど(笑)
回答
ご質問を頂きましたが300文字に収まらないため、追記で以下に回答させて頂きます。
ご質問の件でございますが10年以上前に奈良の大手業者様がアルナーチャルラベルのフォルスターを輸入販売していた事実があり、知り合いの業者様もその時の天然個体をブリードし、ミャンマー産との差別化を図る為、インドフォルスターと言う商品名で販売しておりました。恐らく質問者様はその時の累代個体を飼育していたのだと思います。しかしその時流通していた生体は明らかにキヨタミイで輸入した業者様もインドアルナーチャル産のキヨタミイで販売しておりました。なかにはキヨタミイsspと言う方もいたと思います。時を経て2015年頃からチベット、アルナーチャルから国内にもたらされた個体は明らかに以前入荷していたアルナーチャル産とも原名亜種とも違った特徴を示しており新亜種ニシとして2016年に記載されました。以前流通していたインドフォルスターも赤い個体が多かったですが同じ赤でも色合い、光沢等が違います。そもそも大アゴの形状が違いますがご存じないのでしょうか?逆に以前のラベルが本当にアルナーチャル産で間違いなかったのか?疑問が出てきますが今となっては判りかねます。ここ数年国内に入荷してきたアルナーチャルとチベットの個体はキヨタミイとは違い、全て亜種ニシの特徴を示しております。因みに2017年はアルナーチャル産の天然個体は僅か(恐らく6ペア程度)しか入荷しておらず、価格も18~20万円しておりました。その時のWF1は数も少なく、77mmのサイズはさらに少ないと思っておりますので貴重と記載しております。ニシが貴重とは何処にも記載しておりませんけど?ニシ自体はCB個体や今年入荷した天然個体、さらにチベット産を含めますとそれなりに流通していると思いますので!