ブラジルに生息するギアスゾウカブト。現在ギアスギアス、ポリオン、ブランディ、ルンバッシャー(ルンブヘリ)の4亜種が知られておりますが2015年発刊された「世界のカブトムシ南北アメリカ編」ではギアスギアスとルンバッシャーは同一種(ギアスギアス)とされており、正直どれがどの亜種なのか?多くの方が困惑されていると思います。またギアスギアス、ブランディ、ルンバッシャーの産地にミナスジェライス州が含まれている事もこの問題をややこしくしていると思っております。このような事態になると他種もそうですが、メスの区別が付けづらく、下手に追いがけすると雑種を作ってしまう可能性も出てきますので困ったものです。
現在当店ではギアスギアスとルンバッシャーを所有しており、これまで飼育して感じた事とここに列挙しておきます。先ず言える事は以前国内に入荷したギアスギアスと当店で累代を続けているルンバッシャーは全く別物です。当然同環境で飼育しておりますがギアスギアスがデカくなるのに対し、ルンバシャーは100mmを超えた事すらありません。その為、大型狙いで飼育したとしても100mm少し超える程度ではないかと予測しております。ルンバッシャーは頭角が太短く、体高もあり、ずんぐりとした感じはMアヌビスに近いものを感じます。体色にも違いがあり、これだけ違いがあると、とても同一亜種とは言えないでしょう!今後天然個体の入荷があるのかは判りませんが、現在ラベルの確かなギアスギアスとルンバッシャーを所有されてる方は大切に累代を続けて欲しいと思います。10/8現在ギアスギアスが蛹の為、羽化したら再度画像を掲載して比較してみたいと思います。
新成虫を見るたびに感動するのは私だけ!?